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役員車の選定基準と管理ポイント

oPPice編集部

役員車の選定基準と管理ポイント

役員車とは

役員車とは、会社の役員や幹部のために用意される特別な車両で、通常は企業が所有し運営します。

役員の移動や出張のために使用されますが単なる移動手段を超えて、企業の威信や役員の地位を象徴する存在として、重要な役割を果たしています。

この記事では、役員車を導入するメリットや選定基準、おすすめの車両までを細かく解説します。

役員車を導入するメリット

会社に役員車を導入するとどのようなメリットがあるのかを確認していきましょう。

節税対策になる

役員車を導入するメリットのひとつに財務面の恩恵があります。

まず、役員車は固定資産として扱われるため、減価償却の対象となります。

これは経費として計上でき、長期にわたって税負担を軽減する効果があります。

役員車は高額な場合が多いため、この効果は顕著になります。

また、役員車の燃料費や保険料、修理費などの関連する諸経費は、企業の経費として計上できます。

これにより、法人税の課税対象となる利益を減少させ、結果として税負担を軽減することが可能です。

そして最近では、電気自動車やハイブリッド車を役員車として採用する企業が増加しています。

それらは、企業の環境意識の高さを示すと同時に、燃料費の削減にもつながります。

さらに、リース契約による役員車の導入も選択肢の1つになります。

リース料は全額経費として計上できるため、購入時の多額の支出を避けつつ、税務上の恩恵を享受できます。

企業のイメージ向上につながる

次に、役員車を導入することで、企業のイメージ向上につながるメリットがあります。

まず、高級車を役員車として使用することで、企業の経済的余裕と成功を象徴的に示せます。取引先や顧客に対して、企業の信頼性と安定性を訴える効果があります。

特に新規取引や大型契約の交渉時には、視覚的な印象が重要な役割を果たす場合があります。

また、大手企業であれば、高級車ブランドの最上位モデルを採用することで、その地位にふさわしい威厳を示すことができます。

大手企業の経営幹部が公共交通機関を利用して取引先を訪問することは、必ずしも望ましいイメージとはいえないからです。

次に、役員車は「動く広告塔」としての機能を果たします。

洗練されたデザインの車両を採用すれば、企業のブランドイメージを向上させ、洗練された印象を与えられます。

環境に配慮したハイブリッド車や電気自動車を採用すれば、企業の環境への取り組みをアピールすることも可能です。

さらに、高級な役員車で顧客を送迎すれば、企業の健全性を示すとともに、取引先に良いイメージを持ってもらえるでしょう。

役員車の選定基準

役員車はどのように選べばいいでしょうか。

ここでは基準となる車両のタイプとサイズ、自動車メーカーについて説明します。

車の種類で選ぶ

役員車の選定において、ボディタイプは重要な要素の1つです。

タイプは車のデザインや構造によって、セダン、SUV、クーペ、ミニバンなどに分類されます。各タイプにはそれぞれ特徴があり、役員の好みや用途に応じて選択するといいでしょう。

まず、伝統と格式を重視する役員の間で最も人気が高いのはセダンタイプです。

多くの高級車メーカーが主力モデルとして展開しており、その低重心設計による優れた安定性と静粛性は、企業の品格を体現するものとして評価されています。

次に、最近急速に人気を集めて市場シェアを増やしているのがSUV(スポーツユーティリティビークル)です。

高い座位による良好な視界と乗降のしやすさ、スタイリッシュな外観は、年齢を問わず多くの役員に支持されるでしょう。

四輪駆動システムを搭載したモデルも多く、悪天候時や地方訪問の際の安全性も高いと言えます。

最後にミニバンタイプは、その広々とした室内空間を活かした快適性が特徴です。高い天井と大きな窓により、開放的な空間と優れた見晴らしを提供します。

複数の幹部が同乗する際や、取引先との会食に向かう際など、多人数での移動にも適しています。

車のサイズで選ぶ

役員車の選定において、車のサイズも極めて重要です。

特に室内空間の広さは、役員の快適性に直結するため慎重に検討する必要があります。

まず、役員の乗る後部座席の広さは最も考慮すべきです。

多くの時間を車内で過ごすため、十分な足元と空間の広さが不可欠です。広々とした空間であれば、長時間の移動中でもリラックスして仕事や休息を取ることを可能にします。

また、重要な会議や商談の前後にも、心身をリフレッシュする貴重な時間を提供します。

そして、長距離移動に適しているか考慮すべきです。

長時間のドライブでも疲労を最小限に抑えられる設計が求められます。

優れた空調システムや静粛性など、細部にわたる配慮が必要です。

メーカーで選ぶ

国内外にはさまざまな自動車メーカーがあります。役員車にふさわしく、実際に選ばれているメーカーについて説明します。

国産車

役員車の選定において国産車メーカーを対象にすると、トヨタ自動車のトヨタブランドおよびレクサスブランドが圧倒的な支持を集めています。

まず、トヨタは日本を代表する自動車メーカーとしての確固たる地位を築いています。

日本でのシェアは長年トップで、直近では世界販売台数もトヨタグループで首位となっています。

そのブランド力と信頼性は国内外で高く評価され、高品質な車両の製造に注力してきた実績が、企業の役員車として選ばれる大きな理由となっています。

そして、トヨタグループは豊富な車種ラインナップを誇っています。セダンからSUV、ミニバンまで、さまざまな用途や好みに対応できる選択肢を提供しており、企業の規模や役員のニーズに合わせた柔軟な選択を可能にしています。

加えて、トヨタ車を選ぶことは「無難」であるという認識があることも事実です。

一方で、日産やホンダ、マツダといったその他の日本メーカーも役員車市場で一定のシェアを持っています。

輸入車

役員車の選定において輸入車を対象にすると、ドイツのメルセデス・ベンツやBMW、イギリスのロールス・ロイスやベントレーといった高級ブランドに人気が集中しています。

これらのメーカーが選ばれる背景には、長年にわたって培われた卓越した品質や性能、洗練されたデザイン、そして積み重ねられたブランドイメージがあります。

共通するのは、高級感や快適性、安全性や先進技術を兼ね揃えている点です。さらに、日本の自動車市場においても強いブランド力と高い信頼性を誇っており、日本の消費者の間で「憧れの車」として認識されています。

役員車を管理するポイント

役員車を管理するポイントとはどのようなところなのかを確認していきましょう。

運転手をつける

役員車には運転手が付帯することが多いのはどのような理由からでしょうか。

時間を有効活用するため

専門の運転手を配置することで、役員は運転の負担から解放され、移動中に自身の業務に全神経を集中させることが可能となります。通常ならオフィスでこなすべき業務を、移動中にスムーズに遂行できるのです。

また、役員車内はプライベートな空間としても機能します。多忙を極める役員にとって、この空間は貴重な休息の場となります。

短時間の仮眠を取ったり、次の会議に向けて心を落ち着かせたりすることは、長時間労働が常態化しがちな役員の健康管理において、極めて重要な役割を果たすのです。

安全の確保のため

高度な運転技術と豊富な経験を持つ専属の運転手を起用することで、役員自身が運転する必要がなくなり、安全性は飛躍的に向上し、さまざまな道路状況や天候条件に適切に対応することが可能となります。

プロの運転手は、常に最新の交通情報を把握し、GPSやAIを活用して最適なルートを選択します。これにより、渋滞や事故現場を回避し、安全かつ効率的に目的地へ到着できます。

また、悪天候や複雑な道路状況においても、適切に対応することで、安全性を確保できます。

さらに、事故や車両トラブルなどの緊急時においても、迅速かつ適切に対応できます。これは単に安全性を高めるだけでなく、企業のリスク管理の観点からも非常に重要です。

そして、公共交通機関を利用する場合と比べ専用車両を使用することで、不審者からの接近を防いだり、緊急時に適切な対応を取ったりすることが可能となり、犯罪に巻き込まれるリスクや感染症に罹患するリスクが大幅に軽減されます。

役員車におすすめの車

最後に役員車に特におすすめの3車種について説明していきます。

センチュリー

トヨタセンチュリーは、日本の自動車産業を代表する最高級フラッグシップセダンとして、半世紀以上にわたり君臨し続けています。

1967年に初代モデルが発売されて以来、その優雅な佇まいと卓越した乗り心地で、日本の政財界や皇室御用達の車として確固たる地位を築いています。

特徴

外観は威厳ある伝統的なデザインをしています。角張ったボディラインと大型のグリルが特徴的で、時代を超えた風格を醸し出しています。

内装に関しては、最高級の素材を使用し、匠の技による手作業で仕上げられています。リアシートは広々としており、後部座席を主役として快適性を最優先に設計されています。

そしてエンジンは、最新のハイブリッドシステムを採用し、静粛性と燃費性能を両立しています。

費用感

20,080,000円~

アルファード

トヨタアルファードは、2002年にデビューしたトヨタを代表するラージサイズミニバンです。日本において高級ミニバンとして圧倒的な人気を誇っています。

特徴

外観は、大型で存在感のあるボディデザインと豪華で洗練されたスタイリングが特徴的で、特に大型フロントグリルがラグジュアリーで迫力のある印象を与えています。

内装に関しては、広々とした室内空間と高級感のある内装材質が用いられ、快適な座席配置としてキャプテンシートなどが採用されています。豪華な内装と同時に豊富な収納スペースも確保されています。

性能面では、静粛性に優れた走行と安定した乗り心地を実現しており、力強い加速性能と優れた燃費性能を両立しています。

費用感

5,400,000円~

マイバッハ

元々は1909年に設立された高級車メーカーでしたが、現在はメルセデス・ベンツのサブブランドとして展開しています。

メルセデス・ベンツの中でも頂点に位置する、超富裕層向けのラグジュアリーカーです。

特徴

外観は、威厳と豪華さを兼ね備え、高級車としての圧倒的な存在感を放ちます。

贅沢さと威厳を融合したデザインは、見る者の目を引きつけます。内装に関しては、世界で最も美しい車内とも称されるほどの豪華さと快適さを追求しており、最高級素材と職人技が融合した究極の贅沢空間を提供しています。

性能面では、快適で静かな移動体験を実現するため、静粛性と快適性を徹底的に追求しています。乗り心地は極めて快適で、最新の技術と安全装備を備えており、高い走行性能との両立を実現しています。

パワフルな走りと滑らかな乗り心地も特徴的で、高速走行時の安定性も抜群です。

費用感

32,200,000円~

まとめ

役員車は移動手段としての役割にとどまらず、企業の権威と役員の立場を象徴する重要な存在です。

導入には節税対策や企業イメージの向上など、多岐にわたるメリットがあります。ですが、選定に際しては車種やサイズ、メーカーなど多くの視点からの検討が不可欠です。

この記事を参考にして、企業における経営戦略の一環として役員車導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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