法人向けレンタカーサービスを利用するメリットやおすすめのサービスをご紹介
法人向けレンタカーサービスとは
法人向けレンタカーサービスとは、企業や団体のニーズに応えるビジネス利用に特化した車両貸し出しプログラムのことです。ビジネスレンタカーという名称で呼ばれることもあります。通常、月単位や年単位での契約が主流となっており、企業や団体の効率的な車両運用をサポートしています。
車種に関して、豊富な選択肢が用意されており、企業は従業員の業務内容に応じて最適な車種を選べる柔軟性があります。大型車や福祉車両、特殊車両などのレンタルが可能な業者もあります。
社用車レンタカーについてはこちらの記事もご覧ください。
https://oppice.parkingmarket.co.jp/article/buy-rental/68/
個人で利用するレンタカーとの違い
個人で利用する場合は、個人名義で契約し契約者自身が運転するのが一般的ですが、法人向けレンタカーサービスの場合は、法人名義による契約が一般的で、複数のドライバーが車両を利用することが可能です。
また、個人で利用する場合は、短期利用を想定されたプランが多いですが、法人向けレンタカーサービスの場合は、長期利用を想定した条件が多く、また料金体系も法人専用に設計されています。個人利用のレンタカーと法人向けレンタカーでは、運転者の範囲や契約プランが異なります。
法人向けレンタカーサービスを利用するメリット
法人向けレンタカーサービスの利用には、多くのメリットがあります。順番に説明していきます。
社用車の維持費削減になる
社用車の維持費は企業にとって大きな支出です。自動車を購入し所有すると、車両の購入費用だけではなく、各種税金や保険、点検費用、さらには駐車場や燃料費など、多岐にわたる費用が発生します。
たとえば、1500ccのコンパクトカーの場合、年間で約45万円、軽自動車なら約40万円の維持費がかかります。
しかし、レンタカーの法人契約を利用した場合には、このコストを大幅に削減できます。レンタカーはレンタル料金のみで利用でき、車の購入時に必要な登録費用や自動車関連の税金、保険といった多くの経費を省くことができます。
また、車庫証明も不要なので、駐車場を借りる必要さえなくなる場合もあります。法人向けレンタカーサービスは、企業の経費削減の一助となる可能性を秘めています。
車検や点検などのメンテナンスが不要
社用車の維持には定期的な車検や点検、修理が欠かせません。
車検は新車で購入したのであれば購入から3年、その後は2年に1度実施する必要があります。普通車であれば約10万円の出費となります。点検で何らかの不具合があった場合には、修理が必要になりさらに費用がかかります。
法人向けレンタカーサービスを利用すると、このような費用負担や面倒な手続きはすべてレンタカー業者に委ねられるため、手間や人件費を含めて節約できます。
また、オイル交換やタイヤ交換といった日常的なメンテナンスの手間が省けることも、費用や時間、労力の節約につながります。
必要な時だけ利用が可能
法人向けレンタカーサービスは必要な時に必要な台数だけ車両を借りることができるので、企業の多様なニーズに対応可能です。
社用車は本当に必要な分だけ所有し、繁忙期などで一時的に車両が必要な時にはレンタカーを活用することで、車の台数を過剰に抱える心配から解放されます。
繁忙期でも閑散期でも最適な車両調達が可能であるため、急に車両が必要になっても慌てることはありません。また、出張先での移動や大きな荷物の運搬に合わせて自由に車種を選べることも魅力です。
法人向けレンタカーサービスを利用する際の注意点
法人向けレンタカーサービスを利用する際には、注意点についてもしっかりと把握しておきましょう。
利用料金やプラン
法人向けレンタカーサービスを利用する際には、プランと利用料金に注意を払いましょう。
北海道や沖縄のハイシーズンに特別料金が発生しない、全国どこでも同一の法人料金が適用される、といったプランを謳っている業者はあります。しかし、すべての業者には当てはまらず条件によっては追加料金が発生する場合があります。
また、カーリースやカーシェアと比較した際に、レンタカーのほうが総合的にみて利用料金が高くなる可能性があります。プランによっては安価に感じることもありますが、他の選択肢の方がお得になるかもしれません。
特典やキャンペーンだけに目を奪われず、プラン内容をしっかりと確認し、カーリースやカーシェアといった他のサービスとも比較した上で決定することをおすすめします。企業のニーズに合った最適なプランを選択することが必要でしょう。
社用車のカーシェアについてはこちらの記事をご覧ください。
https://oppice.parkingmarket.co.jp/article/buy-rental/1078/
車内設備
法人向けレンタカーサービスにおいて、大半のレンタカー業者ではカーナビとETCが車両に標準装備されているケースが多く、ドライバーにとって快適に利用できるようになっています。
しかし、格安レンタカーを利用する場合にはカーナビが装備されていなかったり、一部の業者ではカーナビがオプションになっていたりする場合があるため、料金とともに事前に確認することをおすすめします。
その他の設備について、チャイルドシートやスキー・スノーボードキャリア、スタッドレスタイヤ、タイヤチェーンなどは、通常オプション予約が必要になることが多いです。必要な場合には、早めに手続きを済ませておくと安心です。特殊用途に応じて、ブルーシートや幌、ロープ、台車などの装備もオプションとして準備されていることがあります。
保険や補償内容
法人向けレンタカーサービスを利用する際には、事故時の保険や補償制度は慎重に確認しておきましょう。
多くのレンタカー業者では、基本補償として対人・対物賠償が無制限で提供されており、人身傷害補償は1名につき3,000万円までとなっています。一部の業者では、基本料金に免責補償料金が含まれていることもあります。
これらの基本補償は一般的な任意保険とほぼ同等の内容ですが、十分ではない場合があります。そのため、ドライバーの過失によりレンタカーが使用不能になった場合に支払わなければならないノンオペレーションチャージの支払い免除や対物補償、車両補償の免責額の免除など、任意加入のオプション利用も状況に応じて検討が必要です。
最適な補償を得るためには、各社のプランを詳細に比較し、自社のニーズに合った最も適した選択をすることが重要です。
おすすめの法人向けレンタカーサービス
ここから、おすすめできる法人向けレンタカーサービスについて3社紹介します。
ニッポンレンタカー
特徴
ニッポンレンタカーの法人向けサービスは、「ABM」と「NBM」という2つの会員制度を用意しています。全国に広がるネットワークを活用し、事業所の近くでも遠方の出張先でも便利に利用できる仕組みが特徴です。
ABMは、主に事業所の近隣の営業所を利用される法人や個人事業主向けのサービスで、簡単に入会が可能です。会員カードの即日発行が可能で入会金や年会費はかからないため、気軽に始められます。
一方、NBMは出張先など全国各地のレンタカーを利用する法人向けのサービスです。年間を通して法人特別料金での利用が可能で、月ごとの一括精算により経費処理もスムーズです。
また、ETCや駐車場の精算も一枚のNBMカードでまとめられるため利便性が高まります。スタートにあたっては、NBM-ETCカード発行時のみ手数料が必要ですが、それ以外の入会金や年会費などはかかりません。
全てのレンタカーにはETCが標準装備されており、多彩な車種が揃っているため利用目的や乗車人数に応じて車を選ぶことが可能です。更にバスやキャンピングカー、福祉車両も用意しており、多様なニーズに応えられるのが魅力です。
また、法人Webサービスを通じて利用状況を確認したり、請求書をダウンロードすることも可能です。
費用
詳細は直接お問い合わせをお願いいたします。
URL
https://www.nipponrentacar.co.jp/index_biz.html
トヨタレンタカー
特徴
トヨタレンタカーの法人向けサービスは、全国に約1,200店舗以上も展開しているため、車を借りたいときに店舗がないという心配がありません。ビジネスで出張する際や遠方での利用もしやすく大変便利です。
料金には保険・補償制度が含まれ、対人補償は一人当たり無制限、対物補償も一事故あたり無制限となっており、利用者の安心を重視しています。人身傷害補償は一名につき3,000万円までの補償が設定されています。
法人会員に対して特別料金を設定しており、利用状況に応じた最適なプランが選べます。
「TRBM」では基本料金に免責補償が含まれ、ハイシーズン時でも追加料金がないなど、コストパフォーマンスが高く設定されています。一方、「BCC」はクレジット機能を持たない法人向けカードとして、一般料金よりも20%オフでの利用が可能です。また、カードは部署や社員の数だけ発行が可能で、最大999枚まで発行することができます。
費用
詳細は直接お問い合わせをお願いいたします。
URL
https://rent.toyota.co.jp/static/member/corp/index.html
オリックスレンタカー
特徴
オリックスレンタカーの法人向けサービスは、全国どこの店舗でも同じ法人料金が適用され、出張先などでも安心してレンタカーを利用できます。
また、入会金や年会費が無料なので気軽に会員登録できます。さらに、24時間いつでもスマートフォンやPCから予約が可能で、出発時間の1時間前まで直前の予約にも対応しています。
法人契約をすることで、クイックチェックインサービスが利用でき、店舗での手続きを迅速に済ませることができます。時間の節約につながるため、利用者にとっては大きなメリットです。また、軽自動車からトラックまで、メーカーを問わず多様な車種が用意されており、業務のニーズにあわせた選択が可能です。
支払い方法についても、多様な選択肢があり、現金やクレジットカード、銀行振込、口座振替から選べます。また、ETCカードのレンタルも可能なので、高速料金も利用料金と合わせて一括で支払うことができ、経費管理が簡単になります。さらに、法人利用でもJALやANAのマイルが貯まる特典も魅力の一つです。
ワンウェイ利用も可能で、予約すれば借りた店舗と異なる場所への返却もでき便利です。補償制度も業界トップクラスで安心して利用できます。
費用
詳細は直接お問い合わせをお願いいたします。
URL
https://car.orix.co.jp/business/
まとめ
法人向けレンタカーサービスは、企業の経費削減と業務効率化に大きく役立つ可能性があります。利用のメリットとして、コスト削減や車検・点検の手間が不要になることがあげられます。また、企業は必要な時に必要な台数だけを借りることができるため、多様な企業活動に対応することが可能です。
全国には、大手から地元密着の業者まで多くの業者が存在しています。企業はこれらのサービスの中から、自社ニーズに合う業者や最適なプランを選び、効率的な車両運用の実現を目指しましょう。